幻の第一回目。サイクリングロードを五条から木津まで往復
リザルト
三谷
ミネクラ
龍ちゃん
ハセガー
80kmオーバーなめすぎ。全員漏れ無くハンガーノック。
道ィ!よくわからん! ミネクラ迷子伝説。
夜間走行の恐怖。寒すぎ。
龍ちゃん血染めのゴール。ミネクラバンビ。
・レース概要
伝説の1回目レースは遙か過去の記憶を辿る事となる。記憶違いがあったらお許し頂きたい。
糞寒い11月。みんな新車を買った勢いでレースをすることに。新車=新人。
西京極に2時に集合。ハセガーがプチ渋滞で開始が遅れる。
スタート時全員ボトルケージ未装着。ボトルケージは軟弱なアイテムだと全員が盲信していた。
ハセガーにいたっては手袋さえ無い。イヤ、オマエ落車危険だし、、っていうか今日めちゃ寒いぞ?
説得の末ハセガーは近くのスポーツ店で手袋を購入。スタートがさらに遅れる。3時くらい?
ジャンケン順でスタート。三谷はトップに立ち快調に飛ばす。先達として負けるわけにはいかない。
10キロくらいで突然の道路工事!
後続を待って仕切り直すこととする。まもなくハセガーが到着。しばらくして龍ちゃん。あれ?ミネクラ?
「ミネクラさん道間違ってましたよ」
龍ちゃんが言うには、対岸を爆走するミネクラと桂川を挟んで並走していたらしい。ミネサイドは道が行き止まり。いまごろ結構な距離戻ってるなあ、と胸熱。
程なくして全員合流。再スタート。
あとはひたすら自転車をこぐ。三谷は早い段階で首位に立ち、結論から言えばそのままゴールするのだが、後続の話は後に聞いた話である。
先ず後方、八幡の三河合流地点で混乱が起きていた。道に迷う。ハセガーが一時大阪に。ミネ倉は宇治に行きかけた。
これは今後の混乱の序章に過ぎない。
「サクっと自転車に乗ってプリッと焼肉食お♡」と当初話していた。しかし幾らペダルを踏んでも折り返しにつかない。だんだん日が落ちて夕闇が迫る。もう休みなしで2時間も走ってる。辺りは全く馴染みのない場所だ。はるばる来たなあと実感する。
みんなライト持ってるかなああああ寒いなあ。などと思っているうちに折り返し!全行程の半分。すでに辺りは暗い。この時我々は未知の不安がゆっくりと頭をもたげるのを感じた。
しかしクランクを回せば何時か終わるはずだ!自分に言い聞かせてひたすら漕ぐ。ああ、もう真っ暗だ。ライト付けなきゃ。ライトはサドルバックか、降りてライト出さなきゃ。でもおりるのめんどくさいな。止まるのもなんだかめんどくさい。今何処走ってるんだ。夜の海みたいだ。真っ暗で地面見えないからスピード分からないな。サイコン暗くて見えない。サイコン切り替えるのめんどくさい。アレは対向車の明かりかな。家のあかりか。止まりたいけどめんどくさいな。道なりに走るの難しい、っていうかめんどくさいな。。
このころ全員にハンガーノックの症状が出始めていた。体内で燃焼させる炭水化物がなくなり血糖値が下がりきって力が出ない。しかもその事自体に気がつかないほど思考力が、体験したことがないレベルに低下していた。
ライトを点けるためにどうにか止まって、止まるのが本当に億劫なんだけど何とか止まって、暗闇の中緩慢な動作でライトをまさぐる。手が震えてジッパーが空かない。小さい鞄の中のライトを探すのが面倒で途中で諦めそうになる。それに気づいてマジで自分がヤバイ状態だと気がついた。しかし補給食どころか、水もない。誰もいないこの糞寒い真っ暗闇で倒れたら、下手したら凍死?
恐ろしくなってサドルにまたがる。早くゴールしなければ!!最悪明るい場所まで戻らなければ!
後はひたすら漕ぐ。やはり思考力は低下していて道をたどるのが極端に億劫になっている。最悪なのが暗闇のなか突然現れる車止め。すでに存在に気付くのが遅れ初めている。しかもそれら避けるトコまで頭が回らないという信じられない状態になる。弱々しいknogのライトだけがこの孤独な世界の特異点なのだ。みんな大丈夫だろうか?あいつらライトもってねーよな。対向車避けられるかなあ。ハセガー凍死してねーだろうな。。
そして三谷がゴール!平均速度は22kmを超えていた。スピードが遅いわけではない。距離をなめすぎていたのだ。
30分程度川べりで待つが一向に後続が見えない。不安だが寒すぎて俺がヤバイ!のでコンビニに逃げこむ。とにかく温かい物を頼む。弱弱しく手が震えてホットコーヒーのプルタブを開けることができない。。みんな大丈夫か??
そしてしばらくしてミネクラがゴール!達成感など微塵もない。彼も衰弱しきってる。急いでコンビニに行く。プルタブは開けられまい。ココアを数本がぶ飲みするが体のすさまじい震えが全く止まらない。これはヤバイと思い向のKFCに行きスープをしこたま頼む。ミネクラはバンビように震えている。まじでヤバイと思ったがスープをがぶ飲みさせてどうにか落ち着いた。ミネクラは龍ちゃんを途中で抜いたらしい。龍ちゃんはまだ走っているということだ。問題はハセガーだ。電話するが全く返事がない。。俺がゴールしてから1時間を越えている。
と龍ちゃんがゴール!ってお前血だらけやん!シャツ血だらけだぜ?!フロントフォークは血染め!ん?フォーク曲がってる??
「車止めにぶつかって一回転ですわ」
聞けば龍ちゃんも、途中ふらふらになりながらミネ倉に抜かれ、抜き返そうとしたところで車止めを避けきれずにクラッシュ!そのままゴールとなった。おお。もぉ。
派手に擦り傷だが、もっと大きな怪我になる可能性もあった。本当にゴールできてよかった;;
あとはハセガーだ。この寒い中まさか。。しかし捜索に行くエネルギーはミネ倉と龍ちゃんにはあるまい。俺が八幡まで行ってみるか。。
その時ハセガーから電話が!「今〇〇やわ」
ああ良かった!!ゆっくり来るように行って30分ハセガーもゴール!
後にハセガーに聞けば、ヤバイと思った彼は途中道から外れ、ホームセンターで補給とカイロを買って走ってたそう。冷静だ。
かくしてレースは終わった。順位どーでも良い。全員KFCでスープをすすりまくった。焼肉。。
改めて文字にするとほんとにヤバかった。ハンガーノックの恐ろしさ、暗闇と寒さの恐怖。装備の大切さが身にしみた。
次の週、全員ボトルケージを買いに行った。
<終>
みたに
Bianchi RomaⅡ
初めて買ったまともな自転車。アルミの乗り味はカッタイが気持ち悪くはない。ダート走り過ぎて、ある日乗り味が変わる?小さいクラックあったかも。。
初期の無茶なライディングや改造によく耐えてデブを運んでくれた。
最終型。
フレームとフォーク、ヘッドパーツ以外すべて交換。
この花柄にやられた。
ミネ倉
Bruno Ventura
ストック?
ハセガー
Bruno Ventura
ストック?
龍ちゃん
エイリン号
ストック?