激動の2011を最後を飾る第4回目の髑髏カップは
大阪-京都キャノンボールレース。
前回ドクロのホリエくんがドクロ圧に耐えかねドクロ返上。
またまたドクロ空位での開催となった。
全行程53km
レース区間36.5km
みたに
小野くん
龍ちゃん
中村
ミネ倉
みたに王座返り咲き!
小野くん初出場二位!
ミネクラ髑髏
優勝タイム1:15:55s
優勝平均スピード28.8km/h
レース概要
三谷は焦っていた。
前回レースにおける龍ちゃんのぶっちぎり優勝。ミネクラの快走。守り続けたチャンピオンの座は、かくも脆く崩れ去った。
レース前の夜。三谷は意を決して放置されていたカーボンと鉄の混合物に手を伸ばした。。
年の瀬の12/29今年最後の髑髏カップに向け京阪天満橋に集合!快晴。絶好のコンディション。
龍ちゃんが寝坊。前日納会だったようだ。他のメンバーにはチャンスに違いない。程なくしてミネクラも現れ全員がそろう。
天満橋からは道が難しいので毛馬取水場をスタート地点とし、そこまでみんなポタリング。素晴らしい天候だ。
今回のレースは淀川CR最西端からスタート!
スタート~前半
スタート地点から全員団子でスタートする。今回のコースは淀川の南岸を京都までひたすら遡上することになる。
一番の問題は枚方までの道中で度々埋め込まれる「車止め」
スピードが乗ってきた頃に現れるのでたちが悪い。これをどのように処理するかが重要なポイントとなる。
さらには南岸土手の上を走るか下を走るかも考えどころだ。
上の道も下の道もほぼ均等に車止めはあるのでスピードは変わらない。路面の状態も度々舗装が変わり、データが無いのでどっちが有利かは一概にいえないのだ。
スタートしてまもなく土手を下る側道が現れる、先行した若手3人は迷わず下道に向かう。三谷はそれを見て上道を選択!
しばらく上下で並走を続ける。ミネクラもこっち(上道)に来たようだ。
三谷が先行!
しかし、しばらく進むと見えてきたのは舗装が切れてグラベルになっている道であった!その先もなんだか怪しいぞ?!
三谷は意を決して停止!バイクをを担ぐ。そして側にあった階段を慌ただしく降りる。クランクブラザーズのクリートがガリガリ悲鳴をあげる。
激しく下る階段をシクロレースばりに自転車担ぎで駆け下る三谷の前を、若手3人が猛スピードでパス!
「カメ!カメッ!ッッカメぇ!」
みんなルールは熟知しているようだ。
下道に到着!三谷は慌ただしくクリートを突っ込み再スタートを切る。先頭集団は100mは先行しただろうか?
その時ふと上を見た。
年の瀬のうららかな日差しを浴び、白く光るミネクラベンチュラが、ダートがある方向に突っ込んで行くのが見えた。
そしてそれが、今回のレースで彼を見た最後の瞬間であった。
中盤~
遥かに先行する若手3人の集団を確認。
集団はバラけているが、なんと先頭は小野くん!すげースピードだ!簡単には追いつけない。
単独走行では消耗を防げないので早く集団に追いつこうと焦る。が追い風を受けて楽に35km/h近辺で飛ばす軍団と差は詰められない。
幸い本日!シェイクダウンしたzurichは、saltheに比べ若干固さを感じるものの、高速域で安定して快調に回っている。ポジションは完璧に出ているようだ。
なんとかじわじわと集団との差を詰める。程なくして悪名高き車止めが見える。みんなスムーズにクリア。しかしこれで差を一気に詰めることができるようだ。
何回か車止めをクリアするうちに三谷は先頭集団に吸収される。中村、龍ちゃんの順番でかわしにかかり、ついに小野くんの後ろにつける「カメカメっ!」
初参加の小野くんはフラペですごいスピードで飛ばしている。三谷は小野くんの影となり様子をみることに。
龍ちゃん、中村もついてきている。このままの状態で車止め区間は経過していくのであろうか?
枚方にかかる頃、本道との合流タイミングを逸した小野と三谷がロス!その隙に龍ちゃんと中村が先行!
ここでも悩んだが三谷はよたよたと本道に復帰。小野くんはそのまま側道を上道に進むようだ。
結果的に小野くんのこの判断が順位に大きく影響を与える結果となる。
またしても先行される形となった三谷は急いで龍ちゃん中村を追う。ここは非常に車止めの密度が高い!最悪に苛つく区間だ。
停滞と車止めを嫌った龍ちゃんは、本道を外れ川沿いの側道を選択!確かに一部の車止めはパスできるが、グラベルがある上に道筋が分からずリスクが高い選択だ。
ここに来て中村と三谷との先頭集団になる。中村は今回SPDを導入して快調に飛ばしている。速度が早い!
勝負は車止め地帯が終わってからと決め、中村の後ろで補給ジェルを(必要ないのに)摂取する。
なんかレースしてるーって気になるw
後半~ゴール
枚方の後半。鬱陶しい車止め地帯も終わりに。
三谷が意を決して中村をパス!ついに先頭に立つ。後はペダルを踏むのみ!2位以下を一気に引き離し戦意喪失を狙う。
zurichは高速での安定性はsarthに比べはっきりと上のようだ(ホイルとタイヤのファクターも無視できないが)。追い風を受け40km/hにせまる巡航が続く。
おそらく最後の車止めが出現。慎重にパスしてると、なんと中村はすぐ背後にいる!全然は離れてねー。
龍ちゃんも小野くんもいねー。もしかして先行された??
京都は八幡にさしかかる。国道を選択してひたすら漕ぐ。舗装は比較的新しく、白線の上を無音で滑り抜ける。中村の影に怯えひたすら踏む。幸いまだ足は残っている。
御幸橋にさしかかり進路を北に大きく変える。振り返れば後方の中村を少し離したことを確認!さらに向こうに見えるのは龍ちゃん?小野くん?
全行程残り10kmを切った京都サイクリングロードは勝手知った道!絶対優勝する強い気持ちで30km/hをキープ。
そしてついに三谷がゴール!zurichはぶっつけでよく頑張ってくれた!
御幸橋では中村とはそんなに離れていなかったはずだが、なかなか来ない。おかしいなあと思っていると、なんと!見えてきたのは小野くん!
大検討2位でゴール!そしてすぐさま龍ちゃんがゴール!龍ちゃんは腰痛を訴えてその場でぶっ倒れる。そして中村がゴール!
中村はゴールの位置を間違って足を緩めたらしい。
そしてしばらくしてミネクラがゴール!最後は結構固まったゴールだった。
総括
かくして三谷の王座返り咲きで激動の2011年最後のレースは幕を閉じた。
ホントにコンディションが良く、気温は低いものの日光があったので快適な上、常に追い風基調だった。
アホの車止めなければ楽に平均30km/hオーバーできたと思う。
ここまで平均スピードが上がると結構機材の差が出たと思われる。
機材の差は
三谷>中村、小野>>龍ちゃん>>ミネクラ
中村と小野の差がペダルで微妙だが、多分上記の順になる。
順位に概ね比例するのが分かる。故に個人の実力差はかなり接近(逆転?)してると思われる。
今後は仕事しながら、いかにコンディショニングを高めた奴が勝つか、という大人なレースになって行くと予想される結果だった。
今考えると俺様は結構博打が成功してる感もあるな。プランでは上道を走るつもりだったのだが、成り行きで下道になっている。
ほかの競走車を視界に入れ、レース全体を見ながらペース配分できたのが勝因だと思う。しかし機材を考えると差は詰まっていると考えざるを得ない。
特に今回爆発力を見せた勇者小野は今後確実に恐ろしい存在になるであろう。
<終わり>
ミタニ
Lemond Zurich
世にも珍しい鉄(トゥルーテンパーOX)+カーボンのフレーム。実は前回の髑髏カップ用に秘密裏にebayにて購入していたもの。
しかし前回のレース3日 「後」 に届きやがりそのままお蔵入り。
今回のレースにはめっちゃ悩んだ挙句、直前2日前に組み上げ!
ほとんどぶっつけで挑むはめに。
ホイールもcanecreekのvoros。完全に見た目だけでチョイス。
小野くん
Cannondale Synapse
ついに勇者が参戦!しかもキャノでの満を持しての出撃。
マシン、エンジン共に潜在能力は非常に高い。
由緒ある髑髏カップでの初参戦2位は素晴らしい。
ハイドロフォームされまくったフレームとマットブラックが印象的。タイヤは25c?
コンポも含め若干ロングライドを意識したアッセンブルになっている。
龍ちゃん
TokyoBike
これまでドクロカップ4回全てに出場!
前回はぶっちぎり優勝だったが、今回は病み上がりな上、ぶっつけ本番とあって苦戦は免れなかったようだ。それで3位は立派。
龍ちゃんは前回とそんなに変更点ないが、サイコンがsigmaに変ってた。
中村
JAMIS venturacomp
中村マッシンもついにSPD導入!
出力アップを図る。
SPD導入の成果か途中まで2位を快走していたものの、最後でゴール地点を誤ったのが悔やまれる。
基本的には前回と同じ?
良い感じに使い込まれてきた。
後ろついてるとき見てたんだが、リアホイールがちょっとが撓んで、よわんよわんしてたぞ。
ミネクラ
Bruno ventura
連続4回出場も悪夢再び。
また前半、道を間違えついに髑髏。。
紹介できてなかったミネ倉マシン。その年季の入った全貌。駆動系を中心にかなりいじっている。
レースに、輪行によく耐えるクロモリフレーム。
美しいtyrellの完組ホイル。タイヤもミニッツライトで戦闘力アップしている。ミニッツライトは小径の乗り心地改善に圧倒的なな効果がある。
105クランクも目を引くが注目はQrings!
楕円リング世界代表。トゥクリップを装備。ミネクラの高ケイデンスを支える