第二回目は江文越 20kmちょい? 標高324m
リザルト
ミタニ
龍ちゃん
ミネクラ
ハセガー
ミタニ漁夫の利二連覇!
ミネクラまた迷子
龍ちゃん快走
・レース概要
ミネクラが精力的な走りこみを敢行!仕上がりに絶対的な自信を持つ中でのスタートとなった。
迎え撃つみたには海外からの帰国直後であり全く体が出来ていない。ハセガーも仕事明け。体が重そうだ。
龍ちゃんは手持ちのエイリン号がシングルな上クソ重いので、峠越えは無理と判断。
三谷の下駄バイクScottsub30で急遽参戦!フィッティングに難がある状態でのスタートとなった。
快晴。
大原麓からのスタート。前回レースの着順ケツから10秒置きの発進となる。三谷は最後。その前にミネ倉がスタート。ミネ倉は華麗なロケットスタートから、みるみる前走との差を縮め、あっという間に視界から消える。自信は伊達ではない。
取り敢えず~足なりに進めば龍ちゃんは捕まえられるだろう、と三谷は思っていたが、全く差が詰まらない!
この段階で前半登り区間は完全に諦め、後半の下りにすべてを託すことにし、ひたすら我慢することに決めた。
ミネクラventuraはあっという間に前走二人に、ダブル「カメっ!」を言い残し首位に!しばらく後で龍ちゃんがハセガーを捉え2位に浮上!全くサイズが出ていないバイクでの龍ちゃんの走りは特筆すべきものであった。
大原記念病院の先で2位グループが道を間違えグラベルにハマる。
その間隙をついて三谷が2人をごぼう抜き、一気に2位に浮上!「カメカメッぇえぇ!」 しかしミネクラの姿は全く見えない!
ここから本格的な登りなので優勝は絶望か?三谷は思った。
ミネクラはブッチギリの首位に立っていた。頭には優勝の2文字がかすめる。勝者のコメントを用意し始める。
しかし、なんだか様子が変だ。先のブリーフィングで聞いていた「江文の登り口」が見当たらない。
彼は馴染みある例の感覚がゆっくりと、しかし確実に去来しつつあるのを感じていた。
2位グループ3人は江文の登りに突入。デブみたにのペースが一気に落ちる。ここでは機材の優劣よりパワーと重さがモノを言う。
26インチアルミクロスの龍ちゃんが、一気にみたにに襲いかかる「オルア!カメっ!」
一瞬で三谷は龍ちゃんに抜かれる!ハセガーとの距離もグングン詰まっている。ィヤバイ!最下位は嫌だ!髑髏はゴメンだ!
男は道を訪ねるのが苦手である。自らの過ちを認めたくないのだ。
しかし今はレース中である。恥辱にまみれようともダメージは最小限に留めなくてはならない。
ついにミネクラは京都を北に大きく外れたこの田舎道、たまたま居た一人の自転車乗りの男に思い切って尋ねる。
「あのー、、江文の登り口ってどこです?」
男は答える
「あー。結構あっちやでー」
田舎道を行き慣れたそのオッサンローディーの指差す方向は、まさにミネクラが過去走破した道そのものであった。
ミネクラは道を間違えた。
そのころ三谷はハセガーの影と重力と戦っていた。体が重い。ペダルが砂の中にあるようだ。龍ちゃんとはみるみる差が開いていく。
しかし登りは何時か、絶対に終わる。はたして我々にもその時がやってきた。なんとかハセガーに抜かれず下りに入る。ココからは俺の(デブの)時間だ!
いつもならフロントをアウターにかき上げ、自重を存分に効かせ60kmオーバーの世界へと滑りこむのだが、もう足が完全に無い。マシンに必死にしがみつき息も絶え絶えに重力に身をまかせる。
ありがたい事に軽量の龍ちゃんと差が詰まっていくのが分かる。みたには風切り音の中に息を潜める。その時を待っているのだ。
龍ちゃんはこちらに全く気がついていない。サイコンは60km/hを越えようとする。
そしてペダルを一気に踏み込み言い放った「ックァメェエ!」
その後市内区間に入り完全にガス欠となった三谷は、機械的にクランクを回し京都市内を横断する。
今、龍ちゃんに抜かれても反撃は無理だ。しかしミネクラは全く姿がなかったなぁ。アイツもついに優勝か。。
そしてゴール!あれ?誰もいねーぞ?? ミネクラはコンビニでも行ったの?
ほどなく龍ちゃんがゴール!三谷は言った
「オイ、ミネ倉いねーんだよ!」
龍ちゃんが答えた
「ミネクラさん道間違っていましたよ」
ミネクラは焦っていた。こんなはずではなかったのだ。
とにかくもと来た道をもどり、見落としていた江文を登り、そして下る。
錯綜する京都市内の道を驚異的なスピードで追い上げ、なんとハゼガーを抜いて龍ちゃんにすら肉薄する。
ゴールの三谷邸から200m西にある信号待ち、ついにミネクラは龍ちゃんとフロントホイールを並べることに!
信号が青になったら最後の競走だ。このままま道なりにまっすぐ「東」に行けば終わり。プライドをかけた2位争いである。
そして青。その瞬間、龍ちゃんは信じられないものを目の当たりにする。
渾身の力でクランクを踏み込むミネ倉は、弾かれるように「南」へと下った。
彼の故郷、大阪の方向だ。
ミネクラは再び道を間違えた。
<終>
みたに
Lemond Sarthe
前回のレース後、念願のLemondのフレームをebayで入手!!自転車興味もつ前からなんとなく気になってた。
入手したフレームは日本未発売!カンパを中心に見た目でパーツをアッセンブル。RDは105だけど。
シフターはコマンドシフター初期型。ヤフオクで1万前後でやり取りされるレアアイテム。
素人には何がいいのか全く分からん謎パーツ。
いろんな自転車をとっかえひっかえしたが、このフレームにまたがったときの感動は鮮明にある。
何がクロモリだよ、と思っていたんだが。。Steel is Real!コレに尽きる。
トゥルーテンパーフレームだから正確にはクロモリではない。でもフォークはカーボン。
体硬いしブルホーン。下ハンは腹の肉が。
ホイールはRomaⅡから引き続きSpinergySpox。略してSS。Sartheのカラーと恐ろしいくらいフィット。
タイヤは出たばっかりのシュワルベアルトレモR。俺には完全にオーバースペックな消しゴムタイヤ。
俺の自重でみるみる減っていく;;
ミネ倉
Bruno Ventura
足回りは換装。tyrellの白ホイール!が眩しい。ラチェット音がカンパ風に小うるさいのが玉に瑕。タイヤもコンチの1inchi。
直前の奄美合宿でかなりの走りこみを敢行。仕上がりはすばらしかったのだが。。
ハセガー
Bruno Ventura
ミネクラと組むベンチュラノンスタイルの黒いほう。こちらもほぼストック。
タイヤが超珍しいprimoのスキンサイド。
スキンサイドのタイヤってカッコイイんだが、ロードスペックではあまりお目にかかれないなあ。
ベンチュラ、ていうかBrunoはフレームはいいんだけど。。確かについてるパーツはまずい。特に駆動系、クランク周りなんかはパーツ交換で露骨に差が出る。
龍ちゃん
エイリン号→Scott Sub30
日頃乗ってるエイリン号から急遽変更!サイズは禄に出てない上にクロスバイクだが、若さでカバー?
なぜかペダルだけエイリン号に付けてた三ヶ島のペダルに交換。おまじない。
レース直前。
奥に見えるは龍ちゃんエイリン号。
フィッティングに余念のない龍ちゃん+ベンチュラノンスタイルの軍団
ほな行ってきます。
ゴール!上位2人。
顔笑ってるけど、死ぬほどしんどかった。
ほぼ勝利を手中にしながら
何故か3位のミネ倉。
知らんマシンで頑張った龍ちゃん。
次回からはマイマッシーンで参戦!
次髑髏なハセガー。
髑髏じゃなくってよかったねえ。